【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第21章 Do you think about me? ☆
赤井side
サラは、自ら地雷を踏みに行っては自ら傷ついて泣きそうになる癖がある。
マゾなのか?
そう思いつつも、サラがしゅんとスネているのを見ていると俺まで気持ちが沈む。
「俺は、今の方が幸せだ」
嘘偽りない俺の本心を伝えると、サラはじわっと涙を溜めながら 本当? と聞き返してくる。
結局泣くのかよ。
そう思いつつも、俺は愛しくなってサラを力強く抱きしめた。
「もうすぐクリスマスか」
「そうだね!ターキー焼く?」
そしてサラの首の下に腕を差し込んで腕枕をしながら、クリスマスの話をした。
「焼いてもいいが、2人で食べるのはだいぶ辛いぞ」
「ふふ。」
「どこか、行きたいところあるか?」
「ん…一緒にいられればどこでもいい。」
「とは言っても、素顔で行ける場所は無いから、沖矢昴の姿だけどな」
「それでもいい」
サラは、そう言って俺の方へ擦り寄った。
側にいることを確かめるみたいに、俺の匂いを嗅いで、俺もサラの身体を抱きしめて匂いを感じた。
「考えておくよ。
…もう2時か。そろそろ寝ろよ」
「イヤ。眠るのもったいない…」
「…お前が寝ないと、俺が眠れない」
ちゃんと、安心して眠ったことを確認したかった。
「…じゃあ約束して…いなくならないでね。
起きた時、ちゃんと隣にいてね」
「…約束する」
そう言って小指を絡めると、サラは安心したように目を閉じた。