【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第21章 Do you think about me? ☆
朝
目が覚めると、すでに目を覚ましてわたしの髪を撫でていた赤井さんと目が合った。
今日の1日の始まりの一番最初に見るのが赤井さんの顔。
なんて贅沢なんだろう。
「おはよ…わたし、変な顔して寝てなかった?」
自分のブスな寝顔を見られていたかと思うと、恥ずかしさで顔が熱くなる。
「いや?でも、寝言は言っていたな」
「えー。なに?」
「おいしそうな、ステーキ って寝言」
そう言いながら赤井さんはわたしの頬をつんと指で突いた。
「なにそれー!
めちゃくちゃ食い意地張ってるじゃない…」
なんて、色気のない寝言なの…
そりゃ子供扱いされても仕方ないかも…
ずーんと落ち込みながらそう思っていたら、赤井さんがククッと笑いながら、わたしの身体を赤井さんの腕の中に引き寄せた。
「えっ…な、なに?」
「嘘だ」
「うそ?」
「あぁ。本当は違うこと言っていた」
「…なんて言ってたの?」
「赤井さん、大好き」
「えっ!」
それはそれで、めちゃくちゃ恥ずかしいんだけど…
今度はボッと顔を真っ赤にして俯いていると、赤井さんはわたしの頬に手を添えて赤井さんの方へ向かせた。
「俺も、好きだ」
そう言って赤井さんは、わたしの髪を撫でながらわたしの唇に自分の唇を重ねた。
そんな幸せな朝だった。
これからもこんな日々がずっと続いてく。
そう思ってた。
思っていたのに。
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