• テキストサイズ

【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第21章 Do you think about me? ☆




ズキンと心臓が痛い。
ただの嫉妬なのに。

勝手に自分で想像して傷ついてるだけなのに。
わたしは聞かなくてもいい事をつい口が滑って聞いてしまう。


「…宮野明美さんには、よく料理作ってもらってたの?」


思い出の味なんかも、きっとあるんだろうな…
わたしなんて、炭クズハンバーグだもん。

そう思ってるのが顔に出てしまっていたらしい。
赤井さんは、フゥ。とため息をついてわたしの頭をまたぽんぽんと撫でた。


「自分で聞いておいて、そんな顔するな」

「っごめん…でも、きっと美味しかったんだろうなと思って」

「…まぁ。そうだな。
会う日は毎回作ってくれていたな。」


そう言って赤井さんは遠くを見つめるような目で言った。

聞かなきゃよかったな。
そう思ってしまった。
つくづくバカな女だ。


「…サラ?」

「…はい」


自分で聞いておいて、ついそっけなく返事をしてしまう。
なんて可愛げのない…
そしてこういう面倒な女の子、赤井さんが一番嫌いそうだ。

そう思っていると、赤井さんがわたしの身体をベッドの中で抱きしめた。


「俺は、今の方が幸せだ」


抱きしめられ、耳元でそんな言葉を囁かれると、わたしの目にじわっと涙が浮かぶ。


「本当…?」

「ああ。だから、そんな顔するなよ。
お前は、すぐに顔に出る」

「うん…」


嬉しくて、嬉しくて赤井さんの胸に抱きついた。


わたしも、今が人生で一番幸せだよ…
たぶんもうこれ以上の幸せはないと思う。


/ 1733ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp