【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第21章 Do you think about me? ☆
そんな顔ってどんな顔…?
わたしは赤井さんの前ではちゃんと笑っていたつもりだったよ。
けれどやっぱりわたしの笑顔は下手くそで、見抜いてたんだ。
「…っ…会いたかった…」
涙が溢れると、それしか言えなかった。
声を押し殺して泣くわたしを、赤井さんが腕の中に閉じ込める。
毎日一緒にいた赤井さんの匂いが、懐かしく思えた。
「わたし、赤井さんに心配されないような女の子になりたくて…
1人でちゃんとできるようにならなきゃって思って…
だから…嘘ついてごめんなさい」
泣きながらそう言うわたしを見て、赤井さんはため息をついて言う。
「…俺が会いたかったんだよ。
俺はお前が思っているほど、大人じゃない」
そう言って赤井さんはわたしの涙を指で拭って、頬にキスをして、唇を奪った。
好きが積もって死にそうだ。
こんな風に触れ合ったら、すぐに気持ちは伝わるのに、離れてるとなんてもどかしいんだろう。
唇を離して、また唇を重ねると、赤井さんはまたぎゅっとわたしを抱きしめて頭を撫でた。
もっと、してほしい。
最後までしてほしい。
そう思って赤井さんの服の裾を掴むと、赤井さんは少し笑って言った。
「今日、泊まるから。」
「えっ!?」
「先に飯にしよう」
そう言って赤井さんはおでこにキスをしてキッチンに向かった。
「朝までいるの?」
「ああ。」
「本当?」
「何だ。帰って欲しいのか?」
「……一緒にいてくれなきゃ嫌」
「了解」
赤井さんはまた少し笑って、わたしの髪を撫でた。