【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第21章 Do you think about me? ☆
蘭ちゃんたちと別れた後、わたしはスーパーに寄って夕飯の材料を買って帰宅した。
ご飯食べて、シャワーを浴びたらまた赤井さんに電話してみよう。
そう思って料理の準備をしてエプロンをつけたとき、ピンポーンとインターフォンが鳴った。
あれ?オートロックじゃなくて、ドア前?
誰だ?
わたしはエプロンしたまま、ちゃちゃっと手を洗うと、はぁーいと返事をしながら玄関に向かった。
「はい?」
「コラ。開ける前にちゃんと誰が来たか確認しろ」
そう言いながら立ってたのは赤井さんだった。
「え…ど、どうしたの?」
「…飯を作ってやろうと思って」
そう言いながら、スーパーの袋をわたしに見せ、ぽかんとするわたしをよそに、赤井さんは部屋の中に入った。
わたしたち、喧嘩してたんじゃなかったっけ…
突然、何事も無かったみたいに訪ねて来られて、ついあれは夢だったの?って思ってしまう。
赤井さんはキッチンに入ると、まな板の上に並べられた材料を見て言う。
「何か作ってたのか」
「肉じゃが作ろうと思ったら、赤井さんが来たから…」
「ふ…。偶然だな。
俺も肉じゃがを作ろうと思っていた」
そう言って赤井さんがスーパーの袋から出したのはわたしが買った材料と全く同じもので、心が通っている気がして嬉しかった。
普通に、話ができてる…
手を伸ばせば、赤井さんに触れられる。
それがこんなに貴重だったなんて思ってなかった。
赤井さんは優しい目をしてわたしに言う。
「…悪かった」
「…なんで赤井さんが謝るの?…嘘ついたわたしの方が悪いのに…」
「それでも、お前にそんな顔をさせてるのは俺だ」