【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第19章 pure ☆
こうしてここでお酒飲むのも、あと数日か…
そんなことを思いながらグラスに口をつけ、ごくっと喉に通した時、シャワーからあがった赤井さんがわたしを見て言う。
「コラ。酒よりも額、冷やすぞ」
「んー?」
わたしがグラスに口をつけたまま、えー?と言う顔をすると、赤井さんは上半身裸のまま、袋に氷と水を入れてわたしの方に来た。
「ふ、服着てよ…」
「大人しくしろ…」
そう言って赤井さんは、わたしの隣に腰を下ろし、右手でわたしの髪を撫でた。
ドキッと心臓が鳴った後、赤井さんは左手でわたしの額に氷嚢を当てる。
「つめたっ!」
「我慢しろ」
ち、近い。しかも赤井さん、裸だし。
ドクン…ドクンと胸が鳴る。
まるで、片想いしてるみたい。
裸なんて何度も見てるのに、呆れるほどときめいてる。
…かっこいい。
厚い胸板と、6つに割れた腹筋が目に入ると、ちょっと変な気分にもなってきた。
あれ…なんか違和感…
そう思った時、わたしの鼻からつつ…と鼻血が垂れてきた。
「わ!!赤井さん!鼻血出た!」
「はぁ?とりあえず落ち着け。ティッシュ…」
赤井さんはわたしの額に氷を当てるのをやめて、ティッシュを数枚取ると、わたしの頬に手を寄せた。
「見せてみろ」
「やだ!赤井さんの手が汚れちゃう」
「いいから」
そう言って赤井さんは強制的にわたしを赤井さんの方へ向けると、ティッシュで鼻を押さえた。