• テキストサイズ

【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第19章 pure ☆




赤井さんは、わたしを危険なことからなるべく遠ざけようとしてる。
今回だって、わたしも何か協力出来るはずなのに…


「今、わたしも何か協力出来ないか。とか考えていただろう」


高速を降り、一般道の抜け道を走っているとき、赤井さんがわたしを横目で見ながら言った。


「えっ!」

「やっぱりな。
そんなこと、考えなくていいから。」

「…はい。…でも、一つ思ったことあるんだ。
もし、わたしがまだ諜報員辞めてなかったら、もしかしたら今日安室さんと赤井さんに追われていたのは、わたしだったかもしれないね」


改めて、自分がいかにバカなことを長いことしてきたのか、身に染みて思った。

赤井さんは、車のタイヤを撃ち抜く前はキュラソーの頭を狙ってた。
わたしが赤井さんに頭を撃ち抜かれる別の未来がもしかしたらあったかもしれない。
そう思うとゾッとした。


「もっとも、お前は俺たちに捕まるようなヘマしなさそうだがな」


赤井さんはフッと笑って車を駐車場に停めた。

そこから、2人で手を繋いで歩いて工藤邸まで帰った。
こうして、手を繋いでこの家に帰ってくるのはあと数日だ。

来週にはわたしはこの家を出て行って、赤井さんと離れて暮らすことになる。


家に帰ると有希子さんたちはもう就寝中で、わたしと赤井さんは、先にわたしがシャワーを浴びて、入れ替わりで赤井さんが浴室に入った。

ダイニングのソファに腰掛けて、赤井さんがシャワーから上がるまで、ロックグラスにお酒を注いだ。

/ 1733ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp