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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第19章 pure ☆




赤井さんはシートベルトを即座に外して運転席から降りると、後ろのトランクを開け、積んであったライフルバッグを肩に背負った。


「え!わたしも撃ちたい!」

「駄目だ。車に乗ってろ」


わたしのまるで子供みたいな要求はすんなり却下され、わたしは はぁい と口を尖らせながら後部座席に座った。

そして、赤井さんが車体を土台にしてライフルを構えた。
わたしは後部座席からそれを眺めてる。


ヤバい…どうしよう。
めちゃくちゃ格好良い…


スコープを覗きながら、フゥ。と息を吐く赤井さんに見惚れて、
「撃ち抜かれたい」なんてまるで、彼のファンみたいな事を思った。

そして、前から向かってきたキュラソーの車輪を撃ち抜くと、車はバランスを崩し、スピードを保ったままマスタングの隣を滑り、すでに大破していた別の車に大きく激突した。


そのまま橋の端からゆっくりと車体が下に落ち、キュラソーは車ごと海に真っ逆さまに落ち、大爆発が起こった。


そして、その後安室さんの車が到着し、2人は数分間睨み合った後、パトカーのサイレンが聞こえて安室さんは即座に立ち去った。


「ちょっとちょっと…
こんなに大暴れして大丈夫なの赤井さん…?」


後部座席から一部始終を見て、ハラハラソワソワするわたしとは裏腹に、赤井さんはいたって冷静に、スマホを取り出すと電話をかけた。


「取り逃しました。後始末を頼みます」


それだけ言うと、スマホをポケットに戻してライフルをバッグにしまい、ライフルをトランクに戻すとまた運転席に座った。


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