【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第18章 Call my name
赤井さんのクローゼットの中は、赤井さんの匂いで溢れててクラクラした。
そして、彼のことを 秀一 と呼ぶたび、胸の奥がきゅんとなる。
クローゼットの中で、わたしは壁に追い詰められて逃げ場がなく、容赦なく降ってくるキス攻撃になす術がない。
「ん…あか…」
「赤井さんじゃない」
「…しゅ…秀一…」
「サラ…」
そして、赤井さんの手がわたしの服の隙間から中に侵入して、膨らみに触れた。
そのとき、
「秀ちゃーーーん??
ちょっと降りてきてー!」
と、有希子さんが赤井さんを呼ぶ声がした。
「赤井さん…有希子さんが…」
「だから、赤井さんじゃない」
「んっ…秀一…」
「いいから、キスに集中してろ」
「でも…っん…」
「秀ちゃーん!!!?」
「…行った方がいいんじゃない?」
「……はぁ。お預けということか。」
赤井さんは珍しく残念そうに、はぁーっと長いため息をつきながらわたしを抱きしめながら体重を預けた。
「仕方ないね。家主の言うことは聞かなきゃ」
「そうだな…。言ってくる」
赤井さんはそう言ってわたしの手を引いてクローゼットを出た。
わたしの部屋の前までわたしを見送ると、頬にキスをしながら言う。
「おやすみ、サラ」
「おやすみ。秀一」
そう言った後、赤井さんはわたしの手を名残惜しそうに離して、一階へと降りて行った。