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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第18章 Call my name




話を全部聞き終わると、有希子さんはにまーっと笑って赤井さんの方を見た。


「なぁーんだ。
秀ちゃん、ヤキモチ焼いてるのね?」

「ぶふっ!…ごほっごほっ」


有希子さんのそのイジりに赤井さんは、思わず飲みかけだったスープを気管に詰まらせた。


「やっぱり図星ー!?可愛いんだから!」

「違いますよ」

「隠さなくてもいいわよ〜」

「有希子。やめなさい。
困っているだろう」


優作さんに嗜まれて、有希子さんはは〜いと返事をしながら着席をして、食事を始めた。

ヤキモチ…?
え、怒ってるんじゃなくて、妬いてくれてたってこと?

じっと赤井さんの方を見ると、パチッと目が合い、
赤井さんは少しだけ顔を赤くして、不機嫌そうに目を逸らした。


か…可愛いんだけど…

クールな赤井さんのそんな一面に、わたしはノックアウト寸前だ。
わたしは嬉しくなって、ふふっと笑みがこぼれた。

その時、わたしのスマホがブブッとなった。
誰だろう。
そう思ってポケットからスマホを取り出すと


【今日はありがとう。
スタッフも助かったって感謝してたよ。
また今度、ご飯でもどう?お礼も兼ねて。
じゃあ、返事はいつでもいいから】


比護さん、律儀だなあ…
モデルってもっとチャラチャラしてると思ってたけど、同い年なのにしっかりしてる。

そう思いながら返事を打とうとしたとき、隣りに座っていた有希子さんがわたしのスマホを見て言った。


「サラちゃん、モテモテじゃなーい!
今度、ご飯でもどう? だって。
いいわねぇ!」

「えっ!わっ!」


慌ててスマホを裏返して、恐る恐る赤井さんの顔を見ると、さっきよりも更に機嫌を損ねたみたいだ。
明らかに頬についてる怒りマークが3つ増えてる。

その隣で、優作さんが やれやれ という顔で有希子さんを見ている。


これはご飯食べてシャワー浴びたら、ちゃんと弁解しに赤井さんの部屋にいかなきゃな…
そう思いながらわたしは美味しいアクアパッツァを口に運んだ。



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