第17章 今度までには　☆

そのままトサ…ッとサラをベッドに倒すと、瞳に溜まった涙を指で拭った。


「…約束」


そう言ってサラは小指を差し出してくる。
俺はぎこちなくその小指に自分の小指を絡めた。

俺の手より一回り小さくて細いサラの指。

俺は守りきれるだろうか。

四六時中、縛っておきたいとすら思うのに。


「サラ…」


俺はサラの名前を呼ぶと、頬を撫で、おでこをくっつけて見つめると、また唇を重ねた。

触れるだけのキスを数回した後、もっとサラを味わいたくてサラの口内に舌をねじ込んだ。


「…んっ…！ら、らめ！！」


サラが俺の身体をバシバシ叩いて止めてくる。


「どうした？」

「どうしたって、有希子さん達がいるでしょ！？」

「あぁ。忘れていた」


そう言ってサラから離れる。

しばらくは、満足に抱くこともできないのか…
そんな風にはーっとため息をつくと、俺はサラの額におやすみのキスをした。


「おやすみ」

「うん…おやすみ」


サラがベッドに潜ったことを確認すると、俺はサラの部屋から出てドアをパタリと閉めた。