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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第17章 今度までには ☆




サラのベッドに二人で腰掛けるとスプリングが軋んだ。

ここで、一緒に眠ったり、色んな話をしたり、愛し合ったりいろんな事があったが、もうすぐできなくなるのかと思うと、途端に寂しさが増す。

サラはそう思っていないのだろうか。


「話って?」


なかなか本題を切り出さない俺にしびれを切らし、サラは核心をついてくる。


「・・・本当にいいのか?」

「何が?」

「ここを出て、一人で暮らす件だ」

「ああ。いいも何も、わたしがそうするって決めたんだよ?」


わかってる。
けど、一人で暮らすんだぞ?

俺が起こさないと昼過ぎまで寝ているくせに。

料理もまともにできないし、そそっかしいし、すぐ泣くし
前みたいに雷が鳴ったらどうするんだよ。
誰より、寂しがりやな癖して

心配でたまらない。
そんなこと、サラに言えるはずもなく、俺は少し迷ってサラに聞く。


「・・寂しくないのか?」

「寂しいに決まってるよ。
・・でも、いつまでも甘えてちゃダメじゃない?
わたし、ずっと思ってたの。
わたしは、赤井さんと釣り合う女なのかなって。」


サラは少しうつむいて寂しそうに笑いながら言う。


「アルバイトの身だし、
料理もできない。
すぐカッとなるし朝起きれないし。
そんなの、どう考えたって釣り合わない。
・・・やってみたいの。一人で。」

「サラ…」

「それに、ここを出たからってすぐ近くに住むんだし。
今までと変わらないよ?」


そう言って笑うサラは、少しスッキリしたような顔をしていた。
俺はそんなサラを気づいたら力一杯抱きしめていた。


「…寂しくなったらすぐに呼べ。
いつでも飛んでいく」

「うん。…あの、会えない日は電話してもいい?」

「勿論」

「何食べたとか、おはようとか、LINEしてもいい?」

「あまり得意じゃないが、努力する」

「たまにでいいから、泊まりに来てくれる?」


そんなことを言いながらサラの目にじわっと涙が滲んでいて、俺はYESの代わりにサラの唇を奪った。


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