• テキストサイズ

【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第16章 花束 ☆




赤井side


夕食を食べ、風呂を沸かしているとサラはいいことを思いついたと俺に嬉しそうに寄ってきた。


「あ。そうだ!せっかくだしバラ風呂にしよう!
憧れだったんだー!」


前は一緒に風呂に入るのは無理だと断固拒否していたくせに、京都で一緒に入ってからハードルが取っ払われたようだ。

それでも、サラが先に入っておくのは必須なようで、俺はサラがもういいよーと言ったタイミングでバスルームに入った。

工藤邸のバスルームは無駄に広い。
サラは湯船を泡風呂にして、バラの花びらを1枚ずつ剥がしながら湯船に浮かべている。

後ろからサラと一緒の湯船に浸かると、湯が揺れてサラがバラの花弁で作っていたハート型が崩れた。


「あーん」


そう言ってまた慌てて花びらをかき集めてハートを作る。
小学生か。とツッコみたくなったが、一旦我慢してまたサラのことを観察する。

うなじのところに、俺が前につけた赤い痕がある。
消える前に、また新しいのをつけたい…
そう思いながら、サラの首筋のあたりにゆっくりと唇を近づけていくと、


「赤井さん、子供できたかもって思った時、どう思った?」


花びらで遊んでいたかと思えば、突然核心をついてそんなことを聞いてくる。


「どうって…」


細かいことをいろいろ考えたが、俺の脳内は一貫して サラと一緒にいる という思考はブレなかった。

産みたいなら産ませてやりたいし、産みたくないなら無理して産めとはいわない。
どの選択をするにしても、サラと将来を約束するということには変わりないから、サラにプロポーズしようとした。
結局最後まで言わせてくれなかったが。

/ 1733ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp