【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第16章 花束 ☆
「色々検討事項はあるが、一緒に考えていけば問題はない。」
んーー?ぜんっぜん話が読めない。
わたしは、痺れを切らして赤井さんの言葉を遮って聞いた。
「サラ、俺とけっ
「ねえ。何の話してるの?」
…いや、隠さなくても分かっている。」
「えー?」
全く身に覚えがなく、うーん?と首を傾げるわたし。
わたしが何かとぼけていると思ったのか、赤井さんはわたしの両肩を掴んで、わたしの目を見ながら言った。
「子供が出来たんだろう」
「……ん?こども?」
突拍子も無さすぎるその発言に、何言ってるのこの人。と言うマジなリアクションは赤井さんに瞬時に伝わったらしく、だんだん赤井さんの顔色が悪くなっていく。
「…朝から体調が悪いと…」
「ああ。生理前だから…いつもより眠くて。」
「……大量にグレープフルーツを買っていたし…」
「すっごく安かったの。3つで300円。」
「………机の上の妊娠検査薬は…」
「あれは、蘭ちゃんの同級生が妊娠したかもー!ってわたしに相談しに来たから、買ってあげたの。
結局、勘違いだったんだけどね。」
あはは。と笑いながら呑気にそんなこと言ってると、赤井さんはまたわたしの肩を掴む力を強め、じっと目を見て言う。
「ちょっと待て。
お前が妊娠したんじゃないのか?」
そこまで聞いて、わたしは赤井さんにとんでもない勘違いをさせてしまったと気づき、申し訳なさでいっぱいになる。
「…た、大変申し上げにくいんですが…」
「…嘘だと思いたい」
赤井さんはわたしの両肩から手を離し、その場に座り込んだ。
そして自分の頭を押さえながら、はぁーーーと史上一番のため息を吐いた。