【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第16章 花束 ☆
「…おめでとう」
「?ありがとう?」
おめでとうの意味がわからないまま、わたしは差し出された花束を受け取る。
何?わたし誕生日じゃないし、今日は何の日だ?!
付き合った記念日とか?そんなのいちいち覚えてるなんてガラじゃないし、第一付き合った記念日っていつだろう。
「正直、驚いたが。
だがまあ、こうなることはある種当然と言うか、俺も…ちゃんとしていない部分があったしな。」
「?」
「本来、こういう形で言うのは本意ではないんだが、急を要する用だから致し方ない。
こうしてる間にも育っているわけだからな」
「?ん?そうだね?」
赤井さんが何を言っているのか全くわからず、首を傾げながら適当に相槌を打つ。
育つ?何が?急を要するってなにを?
1ミリも理解していないわたしをよそに、赤井さんは話を続ける。