【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第3章 甘い罠 ☆
5人もいるじゃない…
怪訝そうな顔をして近づくと、阿笠博士と呼ばれるおじさんが頭をかきながら言った。
「いやあ、急に用事が入ってのお。すまんなあ」
「いえ。お安い御用です。」
にこりと沖矢さんが微笑むと、子供たちが寄ってくる。
「わーー!昴さん!」
「おはようございます!」
「ん?この姉ちゃん誰だ?」
小太りの少年がわたしを指差しながら言った。
「ワケ合って同居している知り合いだよ。」
「へぇー!美人さんだー!
「モデルさんかなにかですか?」
純粋にそう思ってストレートに言ってくれてるんだろうけど、ひねくれているわたしは、大人への媚び方がうまい子供 なんて思ってしまう。
「わたし歩美!」
「光彦です」
「小嶋元太だ!姉ちゃんは?」
「あ、桜井サラです。どうぞよろしく」
後2人のうち、1人は茶髪の女の子。
ふぁーっとあくびをしながらだるそうにしてる。
もう1人はメガネをかけた男の子。
沖矢さんと何やらヒソヒソと話しているようだ。
「こっちは哀ちゃんで、あっちはコナンくん!」
「コナン…」
そう言えば、沖矢さんの携帯にかかってきた電話の相手がそんな名前だったような
「さて。じゃあ車に乗って、出発しましょうか。」
「でもよお、流石に後ろに5人は乗れねえぞ」
「ひとり、助手席のお姉さんの膝の上に乗ったらいいんじゃない?」
「えっ!そんな勝手に決めないで…」
わたしの静止も虚しく、子供達はジャンケンを始め、
負けたのはコナンくんだった。
コナンくんを膝の上に乗せ、車は発進。
車内は子供たちが歌を歌ってもう動物園みたいだ。