【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第3章 甘い罠 ☆
※本章は裏行為が含まれます
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キスをするのは初めてじゃなかった。
むしろ何度もしたことがある。
だけど、こんなに温かいキスは初めてだった。
今もなんとなく身体の奥が熱くて、思い出すたび喉の奥がツンとなる。
シアワセってこういう時間のことをいうのかな。
最後にしたキスは、冷たい瞳をした男とで、
思い出したくない過去ベスト3に入ってる。
ベッドの中でもぞもぞと、昨日を思い出していると
朝日が部屋に差し込むよりも前に、誰かがわたしの部屋のドアをノックした。
「んー?」
眠い目を擦りながら、開けられたドアの方を見ると
沖矢さんがいた。
昨日キスした相手だけど、あの時は赤井さんの姿だったから、こうして沖矢さんと顔を合わせても意外と冷静でいられた。
「起きてますか?」
「今起きた。なに?」
「今日、トロピカルランドに行きましょう」
「と、トロピカル??」
突拍子もない提案と、トロピカルランドという初めて聞く単語に、わたしの頭ではてなマークが浮かぶ。
「遊園地ですよ。隣に住んでる阿笠博士の代わりに子供たちの引率をすることになってね」
「…悪いけど、わたし子供苦手なの。非論理的で」
「すでに、君のことを紹介すると言ってあるので必ず来てもらいますよ。さあ、早く支度してください。まずはその寝癖をなんとかして。」
そう言って問答無用に布団を剥ぎ取られた。
寝癖って、自分もじゃん…。
赤井さんも、昨日のキスのこと何にも意識してなさそう。
何となくそこを不満に思いながら、わたしは白いTシャツとデニムに着替え、髪をブラシでとかした。
隣の阿笠博士の家の前にはすでに子供たちが集まっていた。