【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第15章 Time after time ☆
「さっき、渡されたんだよ。
個人情報だからその辺に捨てるのはマズイと思って、部屋で捨てようと持ってきた」
「え、す、捨てるの?」
何の迷いもなく 捨てる とあっさり言う赤井さんに、わたしは思わず 捨てていいの? と謎の心配をする。
「いらないだろ。」
「いや、もったいないって思わない?」
「全く」
「そ、そうなんだ…」
赤井さんって、やっぱり変わってるな…
そんな風に考えてるわたしの心を読んだのか、赤井さんは呆れたようにわたしに言う。
「お前以外、何もいらない」
不覚にもその言葉にドキッと胸が高鳴る。
わたしは赤井さんにこんなに愛されるほど、いい女でいられているだろうか?
完璧すぎる彼に、逆に不安を覚えながら、わたしは赤井さんの腕枕に擦り寄る。
「最後まで、したくなかったの?」
「そりゃな…でもまあ、明日も楽しみにしているからな。
お前と色んなところに行くのを」
その言葉を聞いて、わたしはまた嬉しくなって赤井さんに抱きついた。
赤井さんも、そんな風に思ってくれていたんだね。
自分と同じ気持ちでいてくれたのが、嬉しくてたまらない。
赤井さんが、抱きつくわたしのおでこにキスをすると、まるで魔法にかけられたみたいにわたしは眠りに落ちた。