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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第15章 Time after time ☆




「赤井さん…」


向こう側のベッドの上でこちらに背を向ける形で寝転がる赤井さんに声をかけた。


「んー?」

 「…別のベッドで寝るの?」


ガイドブックを一緒に見るとか、ベッドでお酒を飲もうとか、今まで一緒に寝るために使った口実なんていらないくらい、わたしはストレートに赤井さんに聞いた。

赤井さんはちょっと間を開けて言う。


「お前のこと、襲うぞ?」

「いいもん。赤井さんになら、何されても平気」


そう言うわたしに根負けして、赤井さんは仕方なさそうにわたしのベッドに入ってきた。

赤井さんの呼吸が、わたしの肌に触れる。
そのぐらい近い距離感にクラクラしてしまう。
他の女の子が入る隙間なんて無いぐらい、ピッタリくっついてたい。

赤井さんの身体にぎゅーっと抱きつくと、赤井さんはわたしの頭を撫でながら言う。


「どうした?」

「…さっきの続き、しようよ」

「…駄目だ。大人しく寝るぞ」


わたしの決死の提案は、すんなりと却下された。
負けじと赤井さんの浴衣をぎゅっと握ると、赤井さんは呆れたように言う。


「身体、本調子じゃないだろう?」

「そうだけど…赤井さんを他の人に取られるよりマシだもん」

「…どうして突然そう言う話になる」


文脈が繋がらず、赤井さんはわたしの頭を本気で心配し始める。


「ほらな。酔いがまだ回っているだろ?
いいからもう早く寝ろ。
子守唄歌ってやるから」


ポンポンと頭を撫でながら、子守唄を歌おうとする赤井さん。
子供じゃないのに!!


「だって!女の子の連絡先持ってたじゃない」

「んー?………………あ。」


わたしの言葉に赤井さんは一瞬、自分の脳内でうーーんと考え込み、あっ。と思い出したような反応をした。


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