【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第15章 Time after time ☆
赤井side
ピ… ゴトン
ホテルのロビーにあった自動販売機で、水とポカリを買った。
まあ、流石に俺もサカりすぎたか…
風呂でも無茶苦茶して、上がって飯を食ってすぐだったしな…
最近サラへの我慢の無さに自分でもびっくりすることが多い。
俺はこれほど大人気ない男だったか…
そう思うことも少なくない。
実際、サラにおかわりと言われたからとはいえ、酒を注いだのは俺だ。
ついつい甘やかしてしまうのも悪い癖だな。
そう反省しながら部屋に向かおうとすると、誰かに呼び止められた。
「あれ?昼間の…」
聞き覚えのない声に振り向くと、女が1人立っている。
誰だ…必死に自分の記憶を辿っていると、その女は俺の腕に触れながら言う。
「今日アラビカコーヒーの前で会ったでしょ?着物着て、あなたに声をかけた…」
「………あ。」
しばらく考えてようやく思い出した俺は、思わずその女を指で刺した。
「思い出してくれた?同じところに泊まってたなんて偶然ー。それとも運命かな」
そう言って笑うその女は、どこか宮野明美に似ていた。
昼間に会った時はまともに顔を見ずにあしらったから、今改めて見て気付いた。
以前、サラに言われたことがある。
「宮野明美さんにそっくりな人に猛烈アプローチされたらそっちに行くでしょ?」