【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第15章 Time after time ☆
「うえぇえー。気持ち悪いよぉ…」
赤井さんに慌ててトイレに連れて行かれると、いつでも吐けるように赤井さんはわたしの背中をさすってくれる。
「だから飲み過ぎって言ったんだよ」
「だって…う…うぇ…」
「我慢せずに吐いてしまえ」
「やだ!赤井さんに見られたくない!」
トイレに連れてきても、ガンとして一向に吐こうとしないわたしを見かねて、赤井さんが座り込むわたしを抱き上げた。
そしてベッドに優しく下ろすと、わたしのおでこにキスをした。
「…さっき途中でやめちゃったのに、どうしてそんなに優しいの」
「あのなぁ。
俺はそう言うの目当てでお前と付き合っているわけじゃない。」
そう言うと赤井さんはわたしのおでこにデコピンをした。
「いたっ!」
「冷たい水買ってくるからいい子で待ってろ」
そう言うと、わたしを寝かしつけるようにポンポンと頭を撫でた後、部屋を出て行った。
ほんと、大人だなあ。赤井さん。
わたしは毎日彼に恋をしているのに、赤井さんはわたしの一体どこが好きなんだろう?と疑問にすら思う。
「う…きもちわる…」
色々考えていると、また吐き気が襲ってきて、わたしは無理やり目を閉じてそれを鎮めた。