【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第15章 Time after time ☆
旅行当日がやってきた。
前回の教訓を経て、体調は万全。
もう出発!と言う時に、キャメルさんが家に来た。
「悪いな、キャメル」
「いえ。せっかくの旅行です。
仕事は忘れて楽しんでください」
そう言ってキャメルさんは笑顔でわたしたちを見送った。
東京駅までタクシーで向かい、そこから新幹線に乗り込んだ。
実は新幹線に乗るのも初めてで、わたしは胸が躍った。
しかも隣には大好きな赤井さんが赤井さんのままでいる。
「お前、奥に座れよ」
「うん!」
赤井さんはわたしを窓際に座らせ、わたしは窓から見える景色を目を輝かせながら見ていた。
「そんなに嬉しいか?」
「うん!だってアメリカに高速鉄道ないもん!
飛行機ばっかりだし」
「そうか…。…サラ?」
「ん?」
赤井さんに名前を呼ばれて、何も考えずに赤井さんの方を振り向くと、赤井さんはわたしの唇を不意打ちで奪った。
「…」
ポーッと顔を赤くして、赤井さんの方を見てると、赤井さんはフッと笑って言う。
「何だよその顔。」
「だ、だって突然…」
「サラ。
お前は、俺が思ってる以上に何でも喜んでくれる。
そう言うところが好きだ」
そんな殺し文句を言って、わたしのハートをぶち抜いた赤井さんは、またわたしに軽く触れるだけのキスをした。
「…わたし、生きて帰れるかな」
「ん?」
この調子だと旅行の途中で骨抜きにされてもう生きて帰れないんじゃないかとすら思ってしまう。