【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第14章 夢見る隙間 ☆
赤井side
気付いたらサラはすやすやと寝息を立てていた。
あまりにもコロッと寝てるから、俺は思わずサラの頰にキスをすると、サラは眠りながら、んー。と顔を顰める。
そう言えば、キスマークの付け方、結局教えてないな。
先程の、頑張ってつけようと吸い付いてくるサラのことを思い出し、プッと笑みが溢れる。
可愛すぎるだろう。こいつ。
そう思ってサラを見るとむにゃむにゃと寝言を言って完全に夢の中だ。
「おやすみ」
眠るサラの唇にキスを落とすと、俺はシャワーを浴びようとサラの部屋を出た。
何度か射精したばかりで、ダル重い身体を引きずりながら、1階に階段をトントンと降りていくと、降りたところにジョディがいた。
上半身裸の俺に少し驚いたような顔をしたが、すぐにパッと目を逸らした。
「起きたのか。」
「ええ。…あ、これライダース。ありがとう」
「ああ。」
ジョディを見ると、上着まで着ている状態で家を出ていこうとするので、俺は思わず呼び止めた。
「ジョディ。今日はもう遅い。泊まって行けよ」
何気なくそう言うと、ジョディは少しムッとした顔をして
「…明日、朝早いの忘れてたの」
「歩いて帰る気か?車出してやるから待ってろ」
そう言うと、ジョディは 秀。と俺の名前を呼んだ。
「…優しくしないで。」
「は…?」
「秀に優しくされると、またあの頃に戻れるんじゃないかって…期待する」
「…」
「ごめん。ちゃんとただの同僚に戻るから。
忘れて…?ただ、今日はこのまま帰して…。」
「…わかった」
ジョディはこう見えて頑固だから、こうなると折れて俺に送ってもらう可能性は非常に低い。