【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第14章 夢見る隙間 ☆
ジョディside
ふと目を覚ますと、時計は1時過ぎを指していた。
ハッと起きて前を見ると、キャメルも机に突っ伏したまま、お酒のグラスを握りしめて眠っている。
「ちょっと飲み過ぎたかしら…」
私の肩には秀のライダースジャケットが掛かっていて、秀がかけてくれたんだと少し嬉しくなった。
秀がサラちゃんのことを大切にしているとわかっているけど、それでも同僚として仕事をしている私だからわかってあげられることもあるはず。
そんな言い訳をして、性懲りも無くまだ彼のことが好きみたい。
そう言えば、秀は…
あたりを見渡したけど、見えるのはヨダレを垂らして眠るキャメルだけ。
2階にあがったのかしら。
私は秀のライダースを持ち、階段をそっと上がった。
階段を上がって、いくつか部屋がある中で、扉が少しだけ開いてる部屋があった。
あそこ…?
そう思いながらその部屋に近付いてみると、
「好きだ…俺だけのお前でいてくれ」
秀の声でそんな言葉が聞こえてきた。
ドキッとして中を覗くと、秀はサラちゃんを抱きしめながら、キスをしていた。
何度も、何度も、確かめるみたいに。
秀がそんなこと言ってるの、初めて聞いた。
私には言ってくれなかったから。
「ん…ぁ…かいさ…」
「俺を嫉妬させたお前が悪い」
そう言って、秀は彼女の首筋に舌を這わせる。