【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第14章 夢見る隙間 ☆
赤井さんはいつもわたしの欲しい言葉のそれ以上をくれる。
口下手な癖に、ここぞと言うときにキザなことを平気で言うあたり、きっと今まで相当モテてきたんだろう。
きっとわたしよりも多くの恋愛をしてきて、何なら今も赤井さんのことを好きな人もいると思う。
けれどわたしは赤井さん史上1番をキープできればそれでいい。
モテる男に惚れてしまった自分が悪い。なんてそう思うようにしている。
赤井さんが、わたしの唇を食べるように味わう。
そのままゆっくりとベッドに倒されると、また舌をねじ込む。
「ん…ぁ…」
「サラ…」
赤井さんはわたしが名前を呼ばれるのが好きだって知ってる。
そうじゃなきゃ、こんな絶妙なタイミングで名前呼んだりなんてしないよ。
赤井さんは、ゆっくりと首筋に舌を這わせると、わたしの着ているルームウェアのジッパーを下まで下ろした。
モコモコのパーカーを脱ぐと、まだキャミソールを着ているわたしを見て、
「何だこの服。可愛いな」
「でしょ?家にいることが多いから、たくさん買ったの。」
「へぇ。」
まぁ、脱がすから関係ないけど。
そんな風に適当に相槌を打った赤井さんは、わたしのキャミソールを捲り上げて、素肌に手を滑らせた。
「あ…」
「…これ、邪魔だな」
赤井さんはわたしの背中に腕を回して、もどかしそうにホックを外した。
こないだは、つけてないのか?!なんて驚いてた癖に、邪魔なんて言うんだ。
ホックを外してすぐ、赤井さんの手がわたしの胸に滑り込んでくる。
「あっ…ん…」
「サラ…声立てるなよ…ジョディとキャメルが下で寝ている」
「え…っうそ…待って……や…あ…んっ…」
声を立てるなって言っておきながら、赤井さんはわたしの反応を楽しむみたいに、胸の突起を潰したり、コリコリと転がしたりしている。
そして赤井さんが、わたしのキャミソールを全部脱がせようとしたとき、
「ま、待って…全部脱がさないで…」
「どうして」
「だって、下にいるんでしょ?
上がってこられて見られたら…」
「俺の身体で隠れて見えない。お前は小さいから。」
「でも…っ…」
そう言って身を捩らせるわたしを、赤井さんは鶴の一声で骨抜きにする。