• テキストサイズ

【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第14章 夢見る隙間 ☆




赤井side


FBIでの仕事が終わると、ジョディが俺とキャメルにある提案をした。


「ねぇ、久しぶりにこれからお酒でも飲まない?金曜だし」

「構いませんよ。
あ、でも赤井さんは外食はまずいんじゃ」


そう言いながら、キャメルは俺の反応を伺っている。


「そうだな。
不特定多数の人に顔を見られるのは…」

「あ、そうじゃなくて!
いや、それもありますけど。」

「ん?」

「サラさんが待ってるのでは?」

「いや、今日は遅くなると言ってあるから。」

「あら。すっかり新婚気分ね。
じゃあ、デパ地下でテイクアウトして工藤邸で飲むってどう?
一石二鳥でしょ?」

「それいいですね!」

「俺は構わんが…」


一応、サラに連絡しておくか。
と、スマホを取り出しサラに電話をかけてみる。
が、コールを何度しても出ない。


「出ないな」

「寝てるんじゃない?」


ありうる。

あいつはいつでもどこでもコロッと寝られる体質だからな。
前みたいにソファーで猫みたいに丸まって寝ているのかも。

ふと、サラの眠っている顔が頭に浮かんで、俺は無意識に口角を上げた。


「なに?ニヤニヤして」

「え?」


無意識すぎて、ジョディに言われるまで気付かなかった。
顔に出ていたのか…


「じゃあ、何か買ってくるので、赤井さんは車で待っていてください。」

「ああ。悪いな」

「あ、サラさん、何か好きなものありますか?」

「チーズケーキ」

「了解です」


サラの好きなものなら他にも知ってる。
甘いものが大好き
ハニーレモンソーダーにココア
俺の作ったクリームシチュー
チョコレートの入ったクロワッサン

思えば、今まであまり恋人の好きなものを気にしたことはなかったな。
サラの好きなものは甘いものが多くて、俺はあまり得意じゃないから共感してやれないのがたまにもどかしい。


早く帰って、サラに触れたい…

仕事で疲れた身体をはぁーっとシートに預けながら、
俺は2人が車に戻ってくるのをぼーっと待っていた。


/ 1733ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp