【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第13章 ベイビー・アイラブユー ☆
サラは俺の顔をじっと見て、必死にそんなことを言う。
死よりも怖いことってそれがか?
俺はサラの目を見ながら言った。
「それは無い」
「どうして言い切れるの?」
「俺は職業柄、恋人は作っても、未来まで考えたことは無かった。 あの組織を追うようになってからは尚更な。
だが、お前と出会って、一緒に暮らして、帰りたいと思う場所ができた。
柄にもなく、癒されているんだ。お前と言う存在に。
だから、お前以外は考えられない」
「…本当?」
「ああ。」
「…もし嘘だったら?」
「その時は、お前が引き金を引いて俺を殺せば良い。
お前になら、殺されても構わない」
「…っ…そんなの出来るわけないじゃない」
サラの顔を見ながらそう言うと、サラはまたボロボロと泣き出した。
本当に良く泣くやつだ。
俺がサラの髪を撫でてやると、サラは泣きながら続ける。
「安室さんに、キス…されたの…。
それで、わたしが沖矢さんと切れるまで、待つって言われた…」
「そう言うことか。」
「本当は早く言いたかったんだけど、言えなくて…」
何かされたんだろうなとは思っていたが、予想以上にバーボンはサラにご執心らしい。
「また不意打ちでされたのか」
「それが、ほっぺにするって言うから目を閉じて待っていたら…口で…」
「お前は…無防備すぎるにも程がある」
「ごめんなさい…」
「だから心配なんだよ。」
そう言ってはー。とため息を付きながらサラを抱きしめると、サラも俺の背中に手を回して言う。
「…赤井さんにお願いがあるの」
「何だ?」
「雷の夜、わたしの記憶を塗り替えて…
赤井さんにたくさん愛された記憶で満たしたい」
サラはそう言うと、唇を震わせて目を潤ませながら俺を見た。
そんな顔をされて、嫌だと言う男がいると思うか?
「…了解」
俺は身体を起こし、隣で寝るサラの上に覆い被さった。