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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第2章 嘆きのキス



赤井side


自宅から帰ってダイニングに入るとやけに焦げ臭い匂いが漂っていた。
キッチンの方を見ると、サラが俯いている。

声をかけるとビクッと肩を揺らし、ハンバーグを作るのに失敗した。
と、目に涙を浮かべながら言った。

修羅のように男4人を蹴散らしたくせに、たかが料理の失敗で泣くとは、よく分からん奴だ。


そう思っていると、

赤井さんに喜んで欲しかったの。

そう言ってまた涙を堪えた。


ついさっきまで、炭にしか見えなかったハンバーグが、何故か妙に美味そうに見えた。
箸で一切れ食べると、ちゃんと苦い

だけど不味いとは思わなかった。

隣で、まずいならまずいって言ってよ というサラを強制的に黙らせるように、サラの身体を抱きしめた。


愛しい と思ってしまった。
自分でも自分の行動に驚いている。


サラは戸惑いながら、こんな時どうしたら良い?と聞いてきた。

嫌なら押しのけろと言うと、嫌じゃなければ?と聞いてくる。

やめろ。それ以上、俺の脳内を掻き乱すな。

そう思いながらも、抱きしめ返せばいいんじゃないか。と言うと、サラは素直に俺の背中に手を添えてきゅっと力を入れた。


なんだこの感情。


ざわつく心とは裏腹に、俺の腕はサラの身体を閉じ込めて離そうとしなかった。


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