【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第12章 BlueDaisy ♪
安室side
スライダーに並んでいる時、サラがふと言った。
「わたし、みんなでプール来たの、実は初めてなんだ。」
「まあ、あの組織はみんなでプール行くことなんてまず無いですからね」
「そりゃね。…だから、なんか今日楽しいの。悔しいけど」
そう言って笑うサラを見て、嬉しくなった。
きっとサラは今日は僕とデートだったはずだと忘れているけれど。
子供達を先にスライダーに乗せ、次は僕とサラが乗る番がやってきた。
サラを前に乗せて、その後ろから僕がサラの身体を包むように乗ると、思った以上に密着度が高い。
これ、何度でも乗りたい。
そう思いながら、サラの華奢な肩を見る。
あんなに強いのに、肩はこんなに華奢なんだな。
後ろからぎゅっと腕を回し、抱きしめる体制でサラの肩に顎を乗せると、サラはビクッと身体を震わせた。
少しはドキドキした?
「ち、近いよ、安室さん」
身動きの取れない状態でそう言うサラに、僕は耳元で囁いた。
「くっつかないと乗れないからね」
そうしてサラの耳を甘噛みすると、サラから甘い声が漏れた。
「んあっ…」
ハッと口を塞いだサラを見て、あ。今感じたんだ。と確信した僕は、スライダーの係員の目を盗んでサラの耳に舌を這わせた。
「あ…やだ…っ」
「耳、弱いんですか?」
「く…くすぐったいから、やめて…んっ」
「くすぐったい?気持ちいいじゃなくて?」
そう言って、今度こそはとサラの胸の辺りまで手を移動させたとき、
「では、発射しますー!」
と、スライダーの係員の合図で、2人を乗せた浮き輪が斜面を滑った。