【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第12章 BlueDaisy ♪
サラがパラソルの向きを元に戻すと、安室くんと子供達が食べ物を買って戻ってきた。
それを食べながら、子供達はウォータースライダーの話をしている。
「ねー!これ食べたらスライダーに並ぼうよ!」
「いいですねー!」
「1番でっけーのがいいなぁ!」
きゃっきゃと子供達が話していると、ボウヤがまた子供らしくないことを言う。
「俺、ここで昴さんと見てるよ。疲れたし」
「えー!?コナンくんまたぁ?!」
「付き合い悪りぃな」
まあでも、良くやっている方だと思うよ。
俺だったら今更小学生と混じって遊ぶなんて絶対できない。
「安室のお兄さんとサラお姉さんは行くよね?」
突然話を振られたサラも、結構疲れているようで、少し目を逸らしながら言う。
「や、わたしもここで待ってようかな…」
「なんだよ!ねーちゃんが来てくれたら、大人2子供3で人数もちょうど良いのによ!」
「子供は3人乗りだそうですよ。」
「あ、安室さんも一緒にここで見てようよ」
「流石に子供達だけで行かせるのは…一応引率ですし。」
安室くんの最もな言い分に、サラは根負けして立ち上がった。
「…わかったよ。一緒に行く」
「わーーいわーーーい」
ちょっと待て。子供は3人乗りということは、サラは安室くんと滑るのか。
気付くのが少し遅く、サラ達はもうスライダーの並び列に並んでしまっていた。
「赤井さん大変だね…
ま、まあ、あれ滑ればあいつらも満足するだろうし、良いとこで切り上げて帰ろう」
ボウヤが俺の機嫌を伺うようにそう言った。
「ボウヤ。ことの運び次第では、今日死体が一つ転がることになるかもしれない。」
俺が全く笑わずにそう言うと、ボウヤは呆れた目をして言った。
「それは…マズイね…」
いや冗談ではなく、先程咄嗟に近くにあった水鉄砲を取ったが、それが本物の拳銃であっても引き金を引いていた自信がある。
自分が犯罪者になる前に、とっととサラを連れて帰ろう。
俺は缶コーヒーを飲みながら、何度も時計を確認しながらサラが戻ってくるのを待った。