第12章 BlueDaisy ♪

赤井side


プールサイドのリクライニングチェアの周辺にシートを敷いて、子供達と安室くんと一緒に浮き輪を膨らませていた。


「ウォータースライダーなんかもありますよお！」

「俺、流れるプールに行きてえな！」

「お前ら、安室さんと昴さんにばっかやらせてないで、ちゃんと膨らませろよ」


まさか、あのバーボンと並んで浮き輪を膨らませる日が来るとは思わなかった。

横目で安室くんを見ると、安室くんはその視線に気づいたようで、ニコッと笑いながら言う。


「相変わらずハイネック。
プールサイドにいる人間の服装とは思えませんね」

「急遽来ることになったんでね。
着替える暇なかったんですよ」


見えないバチバチの火花が舞う中、女性陣がプールサイドに来たようで光彦くんが大きく手を振る。


「おーい！歩美ちゃん！サラさーん！」


見ると、歩美ちゃんと手を繋いで、先ほど買った黒のビキニを着たサラがいた。

もう何度も下着姿を見たことがあるし、何ならその下の裸も全部知ってるのに、サラの水着姿に見惚れている自分がいた。
白くて締まった身体に、黒がよく似合ってる。