【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第12章 BlueDaisy ♪
プールについてすぐ、わたしは水着を買いにショップに来た。
安室さんが、僕が選んであげますよ。と言ってきたが、沖矢さんはがんとしてそれを良しとせず、半ば強引に子供達を安室さんに押しつけてわたしについてきた。
「油断も隙もない」
そう言ってわたしのボディーガードみたいにピッタリくっついて、周りをキョロキョロと監視している。
「沖矢さん。こっちとこっち、どっちがいい?」
わたしは自分が気に入った水着を二つ選んで、両手でそれぞれを持ちながら沖矢さんに聞いた。
一つは黒のビキニ、もう一つは花柄でフリルのついたオフショルダーのビキニだ。
沖矢さんはその二つを凝視した後、近くにあった露出が最小限の水着を取って
「こっちがいいです」
と、ずいっとわたしの方へ差し出した。
「これ、ほとんど服じゃない。」
「十分だ。」
「えー!せっかく買うんだから可愛いのがいい!
安室さんに選んでもらおうかな」
少しズルい手だが、こうでも言わないとこの子連れのママみたいな水着を着せられることになりそうだった。
「…じゃあ、こっち」
そう言って沖矢さんは諦めたように黒のビキニを指さした。