【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第12章 BlueDaisy ♪
「で、でも、沖矢さん」
コナンくんがフォローを入れようと慌てて話し出すと、沖矢さんは続けて冷静に言う。
「ただ、私は塩素アレルギーなので、プールサイドで子供達の監視役。と言うことで」
なるほど、塩素アレルギー!
沖矢さんの口のうまさに感心しながらも、わたしたちはプールに行く準備を始めた。
安室さんと子供達が玄関先で待つ中、沖矢さんはタオルをバッグに詰めながらフンッと笑う。
「想定外ですが、とりあえず2人きりのデートを阻止できてよかった。」
「でも、ずーっとプールサイドで待ってるの、退屈じゃない?」
なんだか申し訳なくてそう言うと、沖矢さんはわたしの髪を撫でながらじっと目を見て言う。
「ずっとサラを観察しているから、退屈じゃありませんよ。」
お願いだから、そんなにドキドキさせないで…
やられっぱなしで悔しいわたしは、仕返しのつもりで沖矢さんに突然キスをした。
「わたし以外、見ないで」
「…外出させる気ありますか?」
そう言って沖矢さんは呆れたように笑うと、わたしの頭を手で押さえながらわたしの口内に舌を侵入させた。
「ん…っ…ダメ…みんな待ってる…」
「誘ったのは君ですよ」
そう言って愛しそうにわたしの頬を撫でて、わたしの耳元にキスをすると、またわたしの顔を正面に向かせて唇を近づけてくる。
だめだ…こんなの今日プールなんていけない…
ずっとこうしていたい。
そんな事を思ってしまったその時
「すーばーるさーーん!!まだですかぁ?」
「サラさんも遅いよぉ〜!」
子供達の無邪気な声に毒気を抜かれて、わたしたちは顔を見合わせた。
沖矢さんはとても残念そうにはぁーーっとため息をついた後、
「仕方ない。出かけますか…」
そう言ってやる気無さそうにタオルをさっさとバッグに詰めると玄関へ向かった。