【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第12章 BlueDaisy ♪
すると門の前に止まっているRX-7の前には安室さんと子供達の姿がある。
「あれ?」
「どうも。」
「おーい!サラさん昴さーん!」
門を開け、玄関のところまで来てもらうと、安室さんが笑いながら話し始める。
「実は、子供たちが温水プールに行くはずだったんですが、阿笠博士が体調を崩してしまって。
ちょうど僕とサラがデートって話をしたら引率を頼まれましてね。」
「やはりデートのつもりだったか」
沖矢さんがわたしの後ろでボソッと安室さんを睨みながら言う。
「え?」
あまりよく聞こえてなかった様子の安室さんは、沖矢さんに聞き返すが、沖矢さんは微笑みながら言う。
「それは仕方ありませんね。
では、デートは無かったことにして、子供達と楽しんできてください」
そう言って、沖矢さんはにっこりと有無を言わさない笑顔でわたしの肩を抱き、家の中に入ろうとした。
「えぇー!サラさんも行こうよー!」
「そうですよ!せっかく安室さんとデートだったんでしょー?」
「昴さん、ヤキモチ焼いてんじゃねぇのかー?」
口々にそう言う子供達に、わたしはあははと笑いながら言う。
「でも、わたし水着持ってないし…」
「それなら、現地に売っていますよ。
なんなら僕が選んであげますよ?あのドレスみたいに」
安室さんが挑発するように沖矢さんの方を見てそう言うから、わたしはハラハラしながら沖矢さんの方を見た。
コナンくんも同じなようで、わたしと全く同じ表情で沖矢さんを見てる。
「それならさー、昴さんもおいでよ!」
歩美ちゃんが無垢な表情でそんなことを言うが、それはまずい。沖矢さんは常にハイネックだから水着にはなれない…
「それは良い。一緒に行きますか?
その服を脱いで、水着になれれば…の話ですが?」
安室さん、もしかして沖矢さんの正体に薄々勘づいているんじゃ…そう思ってしまうほど、安室さんは何か確信を得て話しているように見えた。
「いいですよ。どのみち、大人2人と子供達じゃ車は満員でしょうし、私も車を出しましょう」
「「えっ!?」」
わたしとコナンくんが同時に沖矢さんの方を見る。