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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第2章 嘆きのキス




「よし。作ろう!!」


そう意気込んで料理本を開くと

玉ねぎをみじん切りにし、飴色になるまでフライパンで炒める


「…みじんぎりって…どうやってやるの。飴色ってなに??」


初めて見るワードに戸惑いながらも
試行錯誤しながら必死に作った。
こんなに必死になったのいつぶりだろう。

そうして出来たハンバーグを見て、わたしは愕然とした。


「なに…この炭クズの物体…」


おかしい。本に書いてある通りに作ったのに。
まっっったく美味しそうに見えない。
しかも、作り終わった後のキッチンは、
あちこちに散乱した道具や卵の殻、玉ねぎ

むしろ、喜んでくれるどころか、めっちゃ怒られるんじゃないか…
喜ぶ顔が見られると思ったのに…

そう思うと、悔しさと自分への情けなさで目に涙が滲んだ。

そのとき


「ただいま」


赤井さんの声がした。
出て行く時は沖矢さんだったのに、出先で赤井さんの姿に戻ったんだ。

おかえりなさいと言いたいのに、
喉が詰まって声が出ない。
おかしい。こんなので泣くなんてらしくない。

そう思って必死に涙を堪えていたら、ダイニングに赤井さんが入ってきた。


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