【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第11章 NORA☆ ♪
家に着いてシャワーを浴び、寝る前に赤井さんの部屋に寄った。
赤井さんは、なんだかさっきから少しご機嫌な様子だ。
ドアからじーっと赤井さんを見ていると、赤井さんは困ったように言う。
「…なんだ?見られていると気になる」
「赤井さん、あの2人と久しぶりに話せて楽しそうだった」
「まあ、仲間だからな」
「仲間…」
そう言う人、わたしには居ないから、途端に赤井さんが羨ましくなると同時に、やっぱりわたしは赤井さんとは天と地ほど差がある人種なんだと思ってしまう。
天下のFBIのきっての切れモノで社会的地位も厚く、顔よし頭もよしバイリンガル
わたしなんて、無職 なんなら戸籍もない、頭も良く無いし顔は普通。
唯一の共通点はバイリンガルで射撃が得意ってことぐらい。
「はぁ…」
「なんだ、ため息ついて。」
「いや、赤井さんとわたしってどう考えても釣り合わないなーと思っちゃって。
…そんなこと考えても仕方ないよね。寝るね!」
そう言って部屋を出て行こうとするわたしを、赤井さんは後ろから抱きしめた。
「お前は、いつになったら自覚してくれるんだろうな」
「?なにを?」
訳がわからず、そう言うわたしを赤井さんは抱き上げてベッドまで運んだ。
そのまま優しく降ろすと、赤井さんもわたしの隣に来てわたしの頭の下に腕を敷いて、腕枕をしながら抱きしめてくれた。
「わたし、飼い猫でもいいの。
赤井さんの側にいられるなら、猫でも犬でも何だって良い。」
「あの時は誤魔化すためにああ言ったが、お前が猫だとこっちが困る。」
「え…」
「こう言うこと、出来なくなるからな」
そう言って赤井さんは、わたしにキスをした
一度触れるだけのキスをして、目を合わせると、赤井さんはまた困ったように笑う。
「その顔、反則だ」
「えっ?どんな顔?」
「俺のことが好きでたまらないって顔」
そう言って赤井さんは、わたしの口内に舌をねじ込んだ。
赤井さんの舌がわたしの舌に絡み、わたしから甘い吐息と声が漏れる。
「ん…ぁ…」
赤井さんがゆっくりと唇を離すと、わたしの唇から糸を引いて、それをセクシーに舐めとった。
「悔しい。わたしばっかり、赤井さんのこと好きだもん」
「それはどうかな」