【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第11章 NORA☆ ♪
やっぱり実弾射撃はワクワクする。
トリガーに手をかけて、相手の一番弱いところを撃って制圧する。
その瞬間の快感はやっぱり変え難くて、わたしはいつになったら普通の生活に慣れるんだろうと思う。
わたしは状況がよくわからないまま、車は引き返し、赤井さんは安室さんに電話をしている。
「彼のことは、今でも悪かったと思っている」
最後にそう伝えると、
赤井さんはスマホを相手に放り投げ、また車が発進した。
「で?あいつら一体なんだったの?
全然話が見えないんだけど」
「立場は違うが、本質は俺たちと同じ、奴らに噛みつこうとしている狼だよ」
「えーっと…俺はそれ以上に気になるんですけど…」
「?何だキャメル」
「その女性は…赤井さんの…」
「いいよもう猫で。」
なんとなく、この状況で赤井さんが正直に彼女だと言ってくれるわけないと思い、自分で予防線を張る。
だって赤井さんから、嘘でも 知り合い とか 友人 とかそんな風に言われたく無いもの。
「あなた…確か前に…」
ジョディさんがわたしの顔を見ながら言う。
そうか。前にショッピングモールで助けたことあったっけ。
そう思ってわたしが何か言おうとした時、わたしのお腹がぐるるるると鳴った。
「お前、ポトフ食べなかったのか?」
「食べたよ!けどお昼だったしもうすっかり夜じゃない…
それに、久しぶりに集中して撃ったからお腹すいた…」
2人の間で繰り広げられる、なんとも親密そうに見える会話に、キャメルさんは戸惑ったようにバックミラーからこちらを見ている。
「仕方ない。キャメル、コンビニに寄ってくれ」
「えっ!は、はい!」
何が何だかわけがわからないままキャメルさんは赤井さんの言うことを聞いてコンビニに寄った後、FBIの本拠地に戻り、わたしと赤井さんはそこから赤井さんの車で帰路についた。