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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第11章 NORA☆ ♪




やって来たのは毛利探偵事務所。
アポ無しで来てみたら、事務所には蘭ちゃんと毛利探偵がいた。
コナンくんはどうやら出掛けているらしい。


「あら?サラさん!
昨日は本当に巻き込んじゃってごめんなさい。
今日は用事?」

「あ、いいのいいの。
毛利探偵に折り合ってご相談が。」


そう言うと、毛利探偵は着ているジャケットの裾を正しながら、張り切って言う。


「何何?何か事件でも?!」


そんな毛利探偵の期待を華麗に裏切り、わたしはその場でバッと頭を下げた。


「毛利探偵!わたしを雇ってください!
事務仕事でも、雑用でもなんでもやります!」


思っていた話の内容と違い、毛利探偵は困ったように言った。


「と言ってもなあ。うちもそんな仕事ないんだよ。」


「ごめんね。サラさん。
お父さんがもうちょっとちゃんと仕事してくれたらねぇ。」

「フン!悪かったな!」

「いえ、元々無理なお願いだったし…ごめんなさい。」


やっぱり無理か…と諦めて帰ろうとした時、事務所の入り口から声がした。


「ポアロでバイトしたらどうです?」

「安室さん!」

「お前、こう言うタイミングでいつもいるな。」

「昼食にサンドイッチを持って来たんですよ。」


そう言いながらサンドイッチを机の置きながら、安室さんはわたしを見て言った。


「僕なら店長に多少口利きできますし、給料も現金手渡しですよ。」

「ほ、ほんと?!!?」

「ええ。その代わりと言っては何ですが、今週の日曜日、僕に付き合ってくれますか?」

「もちろん!」

「えっ!ちょっとサラさん…沖矢さんは大丈夫なの?」


蘭ちゃんのそのツッコミは全くわたしの耳に届いておらず、わたしはバイトが決まったことに大喜びして、しまった。と気づくのは1時間後だった。


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