【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第10章 first love ☆
キーを刺して赤井さんがこちらを見た。
わたしの様子がおかしいのに気付いただろうか。
そう思っていたら、案の定
「どうした?」
と髪を撫でて聞いてくる。
「さみしいの」
「?」
「さっきまでくっついてたのに、車に乗ったら離れちゃって、何か…寂しくて」
そう言うと、赤井さんは困ったように笑った。
「馬鹿だな」
と言いながら、わたしの助手席のシートを少し後ろに下げた。
「??」
何をやろうとしてるのか分からず、頭にはてなマークを浮かべていると、突然助手席のシートがガクンッと後ろに倒れた。
「?!?」
そう言えば、前に酔っ払った時、安室さんがこうやって車のシートをベッドみたいに…
呑気にそんな事を考えていると、いつのまにか赤井さんは助手席の方へ来ていて、わたしの上に覆い被さった。
ぎゅっと抱きしめられ、頬にキスをされた後、
「これなら寂しくないか」
と笑った。
こんなの、もっと離れがたくなるじゃない。
今度はわたしから赤井さんの唇に自分の唇を重ねた。
ちゅっ…と触れるだけのキスをして
「足りない…」
そう言って赤井さんに抱きつくと、赤井さんはわたしの顎を持って上にあげると、唇を重ねた。
「ん…ッ」
それから舌が侵入してきて、赤井さんの味がする。
少しだけ苦くて大人の味だ。
「んっ…ふ…すき…」
「サラ…」
わたしの名前を耳元で呼び、耳に舌を這わせると、わたしの身体がビクッと跳ねた。
「んっ…」
思わず声が出ると、赤井さんの手が徐々にインしてるトップスをパンツから出し、そのまま服の下へ滑り込んでくる。
「や…待って…誰か来ちゃうよ」
「足りないってお前が言ったんだ」
フロントガラスの前に来られたら丸見えじゃない。
そんなスリルが、わたしの快感を煽る。
わたし、こんなにエッチだったっけ。
嫌って言いながらも、もっと…もっとって思ってる。
赤井さんは首筋にキスをしながら、器用にブラのホックを片手で外した。
「赤井さんって…外すの上手だよね…
いつも、気付いたら外されてる。」
「百戦錬磨だからな」
赤井さんは多分意地悪と、半分冗談のつもりで言ったんだと思う。
だけど、わたしは苦しくて、他の人に同じようにしていたなんて思いたくなくて、途端にぶわっと涙が溢れた。