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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第83章 最終話 You belong with me ☆




サラの反応がいつもと違っていて、ふとサラの顔を見ると、フーフーと苦しそうに細い息をしている。


「?サラ…?どうした?どこか痛いのか?」

「ううん…なんか、ちょっと体調が悪くて…フラフラして気持ち悪い…」

「大丈夫か?…今日は無理せずに眠ろう」


サラの身体が心配な俺は、肩にブランケットをかけながら寝させようとするが、サラは無理をして起きあがろうとする。


「でも…せっかく3日ぶりなのに…」

「いいから。お前の身体が1番大切だ。
水、持ってくるから待っていなさい」

「ん…ありがとう」


額にキスをしてベッドを出ると、冷蔵庫からミネラルウォーターを取って戻った。

たったこの一瞬離れただけなのに、サラを見るともう既に寝息を立てている。

ベッドサイドにペットボトルを置き、すーすーと眠るサラの隣に入ると、その細い肩を抱きしめる。

なあ、サラ。
俺と結婚してお前は幸せだと思ってくれているだろうか。

俺はこうしてお前を抱きしめて眠れるだけでこの上なく幸せだ。
幸せすぎて、怖いくらいに。

俺はお前をちゃんと幸せにしてやれているだろうか…





次の日

目を覚ますと秀一はまだ隣にいてくれた。

きっと、明日の朝起きた時にはもう仕事に行ってるんだろうなと思っていたから、目を開けた時に秀一の顔が視界に映るとドキッと胸が高鳴った。

何年経っても変わらない、その美しい寝顔をポーッと眺めていると、彼の瞼がゆっくりと開く。


「…起きてたのか。おはよう」

「おはよ。秀一の寝顔見てた」

「ふ…俺の寝顔なんて、もう見飽きただろ」

「それがね、全然飽きないの!ずっと見てられる」


うっとりしながらそう言うわたしに、秀一は頬にキスを落とす。

チュッと音を立ててするキスは、なんだか少しだけ物足りない。


「好きだ。サラ」

「…」

「なんだ。不満げだな」

「唇にキスして?」


そう言うと、秀一はフッとまた笑った後、わたしの髪を撫でながら唇を重ねた。

触れるだけのキスをした後、大人のキスを。

舌が絡むと、全身の力が抜けていく。


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