【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第82章 ひまわりの約束 ☆
帰宅すると久しぶりに2人でキッチンに並び、夕食の準備を始めた。
今日のメニューはお肉の乗ったガーリックピラフとスープとサラダ。
グリルでお肉が焼かれるのを眺めていると、脂が落ちるとともにわたしの涎も落ちそうだ。
「おいしそうー!」
「コラ。スープ担当。ちゃんと火を見ていなさい」
「任せてよ?すーっごく美味しいスープになってるから。」
「ホォー」
「味見してみる?」
そう言って味見皿にスープを入れて手渡すと、ふーふーした後に口に運ぶ秀一。
「ん。美味い」
「ほんと?」
「何だよ。すっごく美味しいスープって言っておきながら、まだ味見していなかったのか?」
「へへ。実はそうなの!わたしも味見しよっと」
味見皿を秀一から奪い、スープを掬って入れようとしたとき、彼がわたしの手を止めた。
「?」
なに?と首を傾げたわたしに、秀一の顔が近づいてくる。
そして唇が重なった後、彼の柔らかい舌がわたしの舌に絡んだ。
「んっ…」
くち…と音を立てて絡んだ舌からほんのりとスープの味がした。
「美味いか?」
「…世界一おいしい。もっと食べたい」
今度はわたしから秀一に抱きつくようにキスをする。
料理中にも関わらずにイチャイチャを始めるわたしたち。
いいよね?新婚だし。
そんな言い訳をしながら、わたしはスープを煮込んでいるコンロの火をカチンと止めた。