【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第82章 ひまわりの約束 ☆
明美さん。
あなたに今のわたしはどう映っていますか?
わたしはあなたに何も言えない。
何を言っても、いま生きてるわたしの言葉はきっとあなたを癒すことは出来ないと思う。
たとえば「秀一のこと見守っていてください。」と言っても、見守るんじゃなくて隣にいたかった。と思うでしょ?
「秀一を愛してくれてありがとう」と言ったら、どこか上から目線になる。
だから、わたしじゃなくて秀一とたくさん言葉を交わして?
言えなかったこと全部、彼に伝えてあげてください。
そっと目を開けると、秀一がわたしの方を見つめていた。
「…?!わたし長かった?」
「フッ…何をそんなに話していたんだ」
「何も言ってないよ。何も…言えないから…」
その言葉の意味が、秀一にはすぐにわかったらしい。
秀一はわたしの肩を抱き寄せながら言った。
「何を言っても怒らない。あいつは」
そう促されて、わたしは涙ながらにたった一言言葉にした。
「秀一は、わたしが必ず幸せにするから…
安心出来ないかもしれないけど、安心してください…」
「フッ…俺のセリフを取るなよ」
なんでわたしが泣いているんだろう。
自分でも不思議なぐらい、さっきから涙が溢れて止まらない。