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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第82章 ひまわりの約束 ☆




出てくる候補が全て子供じみているわたし。
秀一はわたしの頭をぽんぽんと撫でながら言う。


「どれもハズレだ。」

「じゃあどこ?」

「…さっきあげたような、楽しい場所ではないな。
でも、サラに一緒に来て欲しい場所なんだ。」


秀一がいつになく真剣な目でわたしを見つめるから、すっかり眠気が吹っ飛んだ。


「そこまで言うなら…一緒に行ってあげる」

「ありがとう」


わざと上から目線でそう言うわたしに、秀一はふわりと微笑んでわたしの頬にお礼のキスを落とした。

それにしても、秀一がこんな風に言う「ついてきて欲しい場所」ってどこなんだろう。

お出かけする準備をしながら色々頭に思い浮かべてみたものの、どれもピンと来ず、わたしはまたもや行き先も知らされないままマスタングに乗り込んだ。





車を2時間ほど走らせ、到着した場所はあるお寺だった。
車を降りると、外は夏の暑さでじんわりと汗が滲む。
そして蝉の声がけたたましく鳴り響いていた。


「?お寺?」

「あぁ。」


秀一はただそれだけ頷くと、途中で寄った米花町のお花屋さんで買った花束を持つと、寺の受付へ向かった。


そして、しばらくして戻って来た彼に手招きをされる。


「こっちだ」


わたしの前を歩く秀一。
一緒に来たかった。と言う割に、とても2人で楽しむような雰囲気ではない。
どちらかと言うと…秀一から重い空気が流れている。


何も言えずにただ後ろをついていくと、秀一が門を開けて入って行ったのは墓地だった。


誰かのお墓…?


独特の雰囲気に飲まれそうになりながら、秀一に置いていかれないように早歩きで彼を追いかけていると、ある墓標の前でぴたりと足を止めた。


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