【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第81章 恋人じゃなくなった日 ☆
そして気づいたときにはわたしからドレスが脱がされて、プールにウエディングドレスが浮かんでいる。
「綺麗なドレスがおっきなクラゲみたい」
「ぷっ…お前…子供か?」
「な!子供じゃないこと、秀一が1番よく知ってるでしょ!?」
「あぁ…そうだな。悪い。」
笑われてムキになって言い返すわたしを宥めるかと思いきや、秀一は背中の下着のホックに手をかけた。
ドレスから脱皮したわたしはドレスの下に着ていた下着とコルセットとペチコート姿。
思わず秀一の手を止めた。
「ま、待って!」
「?」
「ダメ!外だよ?誰か来ちゃう」
「心配するな。今日この建物は貸切。
スタッフも誰1人いない。俺たち2人きりだ」
そう言ってまた続きを進めようとする秀一を手で抑えながら食い下がるわたし。
「でも、近所の人が来るかも」
「そんなに大きな声を出すつもりなのか?」
「ちっ…違うけど…出ちゃうかもでしょ…?」
図星を突かれて恥ずかしくて俯くわたしの頭をポンポンと撫でながら秀一は続けて言う。
「安心しろ。近所に民家もない。
今ここには、俺とお前しかいない。少なくとも半径1キロメートル以内にはな。」
「…ほんと?」
「あぁ。…だから、抱かせてくれ。今すぐ」
これ以上、有無を言わせない。
そんな無言の意思がキスになってわたしの唇を塞いだ。
いつもの秀一の癖。
わたしの大好きな癖だ。
そんな甘くて強引なキスを重ねているうちに、もうどうでもよくなっちゃう。
今すぐわたしの中を秀一でいっぱいにしてほしい。
わたしの全部虜にして、心を攫っていってほしい。
ついさっきまで拒んでいたくせにね。
*
*