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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第81章 恋人じゃなくなった日 ☆




まさかまさかのご帰還に、わたしはまるでご主人様を待ち侘びていた犬みたいにぱああっと顔を明るくした。


「悪かった。しばらく放置していて。
おいで?」


優しく微笑まれながら、両手を広げておいでをされると、またまたわたしの気持ちは一気に急上昇。


「赤井さんー!!」


遠慮なく彼に抱きつくと、大好きなタバコの苦い香りがした。


「いい子にしていたか?」

「うん!…でも、夕飯要らないんじゃなかったの?」

「あぁ。要らない。
お前の分もな」

「?へ?」


わたし、ご飯抜き?!なんで?!とマヌケな顔をするわたしをよそに、赤井さんは寝室のクローゼットからわたしのスーツケースを取って来ると、目の前にドンッと置いた。


「??」

「支度しろ」

「え??なに?旅行?」

「いいから。一週間分の荷物を詰めろ。
あと20分で出発する。」

「?!?は?!」


どゆこと?!とイマイチ状況を飲み込めず困惑していると、赤井さんが腕時計を見ながらカウントダウンを始める。


「はい、いーち、にー」

「え、ちょ、ちょっと待って!」


そう言われ、何が何だかわからないままスーツケースに荷物を詰めるわたし。

1週間分?どこ行くの!?何するかによって準備するもの変わるんだけど!
荷物って着替えと洗面用具だけあればいいの?!

もともと荷物は多くないわたし。
スーツケースに詰め終わるのはそう時間はかからなかった。


「よし、行くぞ」

「だからどこに!?」


一向に行き先を教えてもらえなくとも、赤井さんに大人しく着いていくまさに忠犬。

マスタングに乗り込むと、気づけば車は成田空港に到着した。


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