【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第81章 恋人じゃなくなった日 ☆
なんて、上がったり下がったりまるでジェットコースターみたいな自分。
そんなとき、突如スマホのバイブが鳴った。
「ん?」
見ると赤井さんからの連絡が。
思わず赤井さん!?とスマホを確認するも、そこに書かれていたのは
「今日、夕飯は用意しなくていいから」
とだけ一言。
「今日も遅いんだ…」
さっき爆上げしたテンションは一瞬にして沈静化
顔から覇気が消えるわたしを見て、ナナが呆れたようにため息を吐いた。
「あんたの彼、どれだけ罪な男なんだ…」
「惚れたもん負けってこう言うことなのね…」
灰になりながら、アイスティーをストローで啜るわたし。
一体、次に赤井さんとまともに触れ合えるのはいつなんだろう…
と、結婚どうこう以前の悩みでわたしの頭はいっぱいだった。
*
*
赤井さんが要らないならわたしのご飯は適当に家にあるものでいいや。
赤井さんが食べてくれないなら作っても意味ないし。
なんて言い訳をしてスーパーに寄るのをやめたわたし。
家に帰ったのは夕方。
適当に家にあるもの…と思ってキッチンを漁ったけどこれと言って食べたいと思うものはなく、
「もう夕飯いいかな…ご飯より赤井さんが食べたいよぅ…」
と弱音を吐きながらソファーに倒れ込んだ。
その時
ガチャガチャッ
自宅の玄関ドアが開く音がしてわたしはパッと身体を起こす。
「ただいま」
「っ!赤井さん!」