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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第81章 恋人じゃなくなった日 ☆





記憶を取り戻して、そして赤井さんからプロポーズされて早くも1ヶ月が経った。


「よかったじゃん!!それで、婚姻届いつ出すの?」

「へ?」


久しぶりにナナに会って、恋人の記憶だけ無くしたことやそれを思い出した時にプロポーズされたことを話したわたし。

てっきり、おめでとうー♡なんて言われて、ありがとー♡って返事をして盛り上がるものかと思いきや、能天気なわたしにナナは真顔で聞いてきた。


「へ?って!それ1ヶ月前の話でしょ?
婚姻届いつ出す?とか、式はいつ頃にする?とか
具体的に話進んでるの?」

「具体的に…?」


思えば、具体的な話なんて一切出ていない。

あのキャンプから帰ってきてから、赤井さんは急に忙しくなり始め、夜ご飯も別で食べることが多い。

わたしが寝入ってから帰ってきて、わたしが目覚める前に出ていく。

それどころか、ここのところ毎週アメリカと日本を行き来しているみたいで、今まで以上に仕事が多忙と化している。

そんな時に、いつ結婚するの?とか聞けない…
というか、わたしも赤井さんもアメリカ国籍だから結婚証明書提出するならアメリカに行かなきゃだし。

今すぐ結婚したい。なんて言ってたけど、現実的に考えて無理じゃない??

みるみるうちに冷静な表情になっていくわたしを見て、ナナが珍しく少し焦りながらフォローする。


「ま、まあプロポーズしてくれただけでも一歩前進じゃない?おめでとう」

「そ、そだね?ありがとう!」


そうだよ!
組織を壊滅させてからとか、記憶を無くしてる状態だとか、今までの状況と比べたら凄まじく幸せ全開じゃない!

とはいえ、このところまともに顔見れてないのは寂しいけど、でも一緒に寝てることは寝てるし。
赤井さんの匂いを夢の中で嗅いでるから。



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