• テキストサイズ

【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第78章 彼方まで光を ⭐︎




ホテルでの出来事を思い出したわたしはその場に座り込み、帰りたくないの一点張り。

見かねたキャメルさんが、


「と、とにかくここに留まっていては危険です。
ひとまず工藤邸に…」

「ダメ!工藤邸は…沖矢さんがいるでしょ?」

「…しかし…」

「お願い…赤井さんに会いたくないの」


多分今までで1番のわがままを言うわたしを見て明らかに困っているキャメルさん。


「…では、ひとまず私のマンションに行きましょう。」


その提案で、わたしとキャメルさんはホテルを出て、キャメルさんの自宅へと向かった。


到着するや否や、キャメルさんは慌てた様子で家のものを片付けていて、申し訳ない気持ちになる。


「すみません、キャメルさん。迷惑かけて…」

「いえ…私は全く問題ないです。
ですが、今日は帰らないつもり…なんですか?」

「…今日は。というか…もうこの先どうしたらいいのかわからない…」


そう言いながら、わたしはキャメルさんの家のソファーの上で膝を抱えて額を膝につけた。

このままここにいるわけには当然いかない。
かと言って、赤井さんに嫌われるぐらいならこのまま姿を消した方がいい。

でもどこに?

結局わたしに居場所なんてなくて、ふと浮かんだのはジンの言葉


「もう一度、組織の一員になれ」


わたしの居場所は、暗い海底
そこしかないんだろうか




/ 1733ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp