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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第78章 彼方まで光を ⭐︎




そんな彼に、わたしは詰め寄るようにして食い下がる。


「だけど、このままずっと思い出せないなんて、嫌です!」

「嫌ですと言われても…」

「さっき、何でも協力するって言ってくれたのに…」


しゅんとした顔をしてキャメルさんを上目遣いで見つめるわたし。
諜報員をやっていた頃、よくこの手を使って情報を聞き出していた。


「そ…そんな目で見ないでください…」

「お願いします。キャメルさんにしか、頼めないの」

「っ…ぐ…」


数秒見つめ合った後、たまらずキャメルさんは目を逸らしてギブアップ


「わかりました…赤井さんには秘密でお願いしますよ?」

「ありがとうございます!」

「はあ…赤井さん…あなたの彼女は催眠術師ですか…」


心の底からのため息と同時にそんな独り言をこぼすキャメルさん。
そんな彼の車の後部座席に乗り込み、わたしたちはわたしが記憶を失うきっかけになる事故に遭ったホテルへと向かった。



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