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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第78章 彼方まで光を ⭐︎




赤井さんに抱かれた後、寝たふりをしていたわたしはゆっくりと目を開けた。


たくさん動いて疲れたのか、赤井さんはわたしが身体を起こしても隣で寝息を立てて夢の中だ。

まるで、わたしに余計なことを考える隙を与えないように、激しく何度も身体を重ねてた。

いつもより余裕無さそうにわたしを求める赤井さんを見て、やっぱりわたしが怪我をしたホテルには何かあるんだ…と確信した。

わたしはそっとベッドを抜け出し、スマホを片手にベランダへ出ると、ある人へ着信を飛ばした。


「もしもし?どうしました?」

「キャメルさん。ちょっとご相談があって、明日どこかで時間をもらえませんか?」

「ええ。いいですよ?」

「じゃあ、駅前のアースカフェで13時に待ってます」


キャメルさんと会う約束を取り付けたわたしは、またベッドへ戻る。

起きる気配もなく、一定のリズムで寝息を立てる赤井さんに後ろから抱きつきながら一言


「ごめんね。でも…思い出したいの。あなたのこと」


そう言って、わたしもそのまま目を閉じた。

明日、キャメルさんに連れて行ってもらうつもりだ。
例の、わたしが記憶を失ったホテルに。



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